ガブリエレ・ロベルト

ガブリエレ・ロベルト(1972年12月2日、クーネオ生まれ)はイタリアの作曲家。アレッサンドリア音楽院作曲科を卒業後、ロンドンのロイヤル・カレッジでマエストロ・ジョセフ・ホロヴィッツの指導の下、大学院作曲科ディプロマを取得。ロイヤル・カレッジ主催の作曲コンクール「ヴァン・ソメレン・ゴッドフェリー少佐記念賞」を受賞。ライ・トレード音楽出版社より、コンサート音楽のいくつかの作品が出版されている。2007年には日本映画「嫌われ松子の一生」の音楽で日本アカデミー賞を受賞、翌年には香港のパン・ホーチョン監督の映画「エクソダス」のサウンドトラックでゴールデン・バウヒニア賞にノミネートされた。2009年には、ファンタジー映画「パコと魔法の絵本」の音楽で再び日本アカデミー賞にノミネートされた。アジアでの初期の成功の後、ルチオ・ペッレグリーニ監督と製作会社ファンダンゴは、ステファノ・アコルシとピエルフランチェスコ・ファヴィーノ主演のコメディ映画「La vita facile」の音楽にガブリエレ・ロベルトを起用した。ガブリエレ・ロベルトのイタリア映画界へのデビューは成功に終わり、映画は大衆と批評家から好評を博した。
代表作には、2013年のマリア・ソーレ・トニャッツィの「Viaggio sola」、2015年のガブリエレ・サルヴァトーレ監督、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ主演のバリラ広告キャンペーンの音楽などがある。2015年5月、ピエモンテ出身の作曲家は、日本の堤幸彦監督による映画「イニシエーション・ラブ」の音楽を担当し、国内興行収入2位を記録した。2015年10月1日、マルゲリータ・バイとサブリナ・フェリッリ主演のマリア・ソーレ・トニャッツィ監督最新作「Io e lei」がイタリアの映画館で公開され、彼の作品としてインディゴからサウンドトラックが発売された。2015年6月、「日本フィルハーモニー交響楽団」の委嘱により「トランペットと管弦楽のための協奏曲」を作曲し、「東京芸術劇場」と「横浜みなとみらいコンサートホール」でベートーヴェンの交響曲第九番とともに世界初演された。
2015年10月18日、ローマの「サローネ・マルゲリータ」にて、「La prima volta (di mia figlia)」のサウンドトラックで「Chioma di Berenice」賞を受賞。ガブリエレ・ロベルトは、イタリア人作曲家として初めて日本アカデミー賞を受賞し、東京を拠点にアジアとイタリアで、映画、アニメーション、テレビコマーシャルの音楽を手がけるほか、ソニー、ユニバーサル、EMI、コロムビアからリリースされている日本の音楽グループのオーケストレーター、アレンジャーとしても活躍している。
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